アミノ酸洗浄成分の種類 - 特徴・洗浄力・泡立ち比較

アミノ酸シャンプー「アロマのやさしさ」

【 目次 】 

アミノ酸系洗浄成分の種類

アミノ酸シャンプーに使われるアミノ酸洗浄成分は「アミノ酸」「脂肪酸(油に含まれる成分)」「アルカリ剤」という3つの材料から作られます。この3つ中でも重要なのがアミノ酸です。どんなアミノ酸を材料として使っているかで洗浄成分の性質がある程度決まります。以下は使われているアミノ酸毎に各成分を分類し、その特徴や仕上がり感をわかりやすくご説明したものです。

アミノ酸の種類一覧についてはこちらをご覧ください

●グルタミン系のアミノ酸洗浄成分 

「グルタミン酸」は昆布やチーズなどに多く含まれるアミノ酸成分で、調味料「味の素」の原料としても使われています。グルタミン酸系アミノ酸洗浄成分の一番の特徴は保湿効果が高くしっとりした仕上がりになる点です。その反面泡立ちはあまり良くなく、洗浄力はマイルドです。

グルタミン酸系の代表的成分
ココイルグルタミン酸Na ココイルグルタミン酸TEA ココイルグルタミン酸k ラウロイルグルタミン酸Na ラウロイルグルタミン酸TEA ラウロイルグルタミン酸k ミリストイルグルタミン酸Na ステアロイルグルタミン酸Na



●アラニン系のアミノ酸洗浄成分 

「アラニン」は豚肉や海苔、ホタテなどに多く含まれるアミノ酸成分で、肝臓の働きを助けたり、お酒のアルコールを分解するときに役立つ成分です。アラニンを使った洗浄成分はアミノ酸洗浄成分の中では最も泡立ちが良いのが特徴(石鹸や高級脂肪酸系の洗浄成分よりは劣ります)で、洗浄力も他のアミノ酸洗浄成分よりはやや強いものになっています。
・アミノ酸洗浄成分の泡立ち比較

アラニン系の代表的成分
ココイルメチルアラニンNa ラウロイルメチルアラニンTEA ラウロイルメチルアラニンNa ココイルアラニンTEA ミリストイルメチルアラニンNa


●グリシン系のアミノ酸洗浄成分 

「グリシン」は近年になって睡眠を促す働きがあることが発見されたアミノ酸成分で、大手食品会社からは安眠を促すサプリメントとして販売されています。グリシンを使ったアミノ酸洗浄成分も比較的泡立ちが良いのが特徴ですが、シャンプーに配合した場合はややきしみが強くなりがちな性質があり、石鹸に近い使用感があります。このためシャンプーに使用する場合は、他の洗浄成分とうまくバランスをとってきしみが出にくいようにする工夫がなされます。

グリシン系の代表的成分
ココイルグリシンNa ココイルグリシンTEA ココイルグリシンk


●タウリン系のアミノ酸洗浄成分 

「タウリン」は栄養ドリンクによく使われることで有名なアミノ酸成分です。イカやタコ、貝類を含む魚介類に多く含まれていて、コレステロールや中性脂肪を減らす働きもある成分です。タウリン系アミノ酸成分の特徴はきめの細かい泡立ちでさっぱりとした使用感が得られる点です。泡切れもよくサラサラした洗い上がりになります。逆に言うとグルタミン酸系のような高い保湿効果はありません。泡立ちはアミノ酸洗浄成分の中でも最も劣るため、シャンプーに配合する場合は他の成分とのバランスをとって泡立ちを改善する工夫がなされることが多い成分です
・アミノ酸洗浄成分の泡立ち比較

タウリン系の代表的
ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルタウリンNa ココイルメチルタウリンタウリンNa ミリストイルメチルタウリンNa ステアロイルメチルタウリンNa


●サルコシン系のアミノ酸洗浄成分 

「サルコシン」は卵黄やハムなどに豊富に含まれるアミノ酸です。アミノ酸系洗浄成分の中ではアラニン系に次いで泡立ちが良い成分です。サルコシン酸系成分の歴史は古く、一番最初に開発されたアミノ酸系洗浄成分で1940年代から使用が始まりましたが「旧指定成分」であったこともあり、近年ではあまり使われていません。

サルコシン系の代表的成分
ココイルサルコシンNa ココイルサルコシンTEA ココイルサルコシンk ラウロイルサルコシンNa ラウロイルサルコシンk ラウロイルサルコシンTEA ミリストイルサルコシンNa



●アスパラギン酸系のアミノ酸洗浄成分 

「アスパラギン」はアスパラガスの芽から世界で最初に発見されたアミノ酸ですが、洗浄成分の原料として利用されるようになったのは1990年代に入ってからと比較的最近のことです。アミノ酸洗浄成分の中では比較的泡立ちが良い一方で、低刺激なのが特徴です。
・アミノ酸洗浄成分の泡立ち比較

アスパラギン酸系の代表的成分
ラウロイルアスパラギン酸Na アシル(C12,14)アスパラギン酸TEA



アミノ酸系洗浄成分の洗浄力比較

アミノ酸洗浄成分は他の洗浄成分(石鹸、ラウレス硫酸、ラウリル硫酸、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na等)と比較すると洗浄力は総じてマイルドですが、アミノ酸成分の中でも種類ごとに洗浄力に多少の強弱があります。比較すると、各種類の洗浄力の強さはおおむね以下のようにります。
・アミノ酸シャンプーとは?なぜ頭皮に優しいのか?


アミノ酸系洗浄成分の洗浄力比較


ただし、シャンプー全体の洗浄力の強さは洗浄成分の組み合わせ方やバランス、配合比率などによって決まりますので、「グリシン系分の入っているシャンプーはグルタミン系成分を使ったシャンプーより必ず洗浄力が強くなる」といった単純な判断はできません。あくまでおおまかな目安として参考にして下さい。



アミノ酸系洗浄成分の泡立ち比較(起泡性)

アミノ酸系洗浄成分は使用するアミノ酸の違いによって泡立ちが異なる傾向があります。以下が各種類の泡立ちの良さ(起泡性)を比較した表です。


アミノ酸洗浄成分の泡立ち(起泡性)比較

ただし、シャンプーの泡立ちの度合いは、同時に配合される他の成分の影響を多分に受ける上、使用するお湯の温度や硬度によっても変わります。このため、例えば「アラニン系成分の入っているシャンプーはタウリン系を使ったシャンプーより泡立ちが良い」といった単純な判断ができるものではありません。上記は特定の条件下で単独の洗浄成分をテストした結果によるものです。上でご説明した洗浄力比較と同様にあくまでおおまかな目安として考えて下さい。



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