エッセンシャルオイル(精油・アロマオイル)の基礎知識

〜 入門編 〜
1. エッセンシャルオイル(精油)って何?

エッセンシャルオイル(精油)

エッセンシャルオイル(精油)とは、自然植物の花や葉、木部、果皮、樹皮、根、種子などの部分に存在する天然の液体のことで、その植物の香り成分が凝縮されて含まれています。アロマテラピーとは、植物から取り出したこのエッセンシャルオイル(精油)を様々な方法で用いることで、その働きを心身に取り入れる自然療法です。天然純度100%のものだけが「エッセンシャルオイル(精油)」と呼ばれ、何らかの混ぜものが加えられたり、植物の香りに似せて人間の手によって作られたものとは明確に区別されます。雑貨店などで、人工的に香り付けされたオイル(フレイグランスオイル、ポプリオイル、アロマオイルなどの名称で販売されています)も、エッセンシャルオイル(精油)と似た形で小さな瓶に入れて販売されているため、混同してしまう方もおられますが、これらは通常、合成香料やアルコールなどが入っていますので、アロマテラピーに使用することはできません。誤って使用した場合には、正しい効果が期待できないばかりか、心身に悪影響を及ぼす場合があるので、間違えないよう注意が必要です。


100%のエッセンシャルオイル(精油)であっても、品質のグレードは様々です。アロマテラピーを通じて、エッセンシャルオイル(精油)を知った方の中には、精油はアロマテラピーのために生産されるものだと思っている方もおられますが、世界中で生産される大部分のエッセンシャルオイル(精油)は工業用原料として消費されています。工業原料用のエッセンシャルオイル(精油)としては問題なくても、品質的にアロマテラピーでの使用には本来適さないグレードのエッセンシャルオイル(精油)も沢山生産され、市場に流通しています。そうしたものが小さな瓶に充填されて、アロマテラピー用のものとして販売されていることもあります。さらに大きな問題は、混ぜものが加えられている商品が「精油」「エッセンシャルオイル」の名称で販売されているケースが残念ながらあることです。香りや見た目だけで精油の品質を判断するのは非常に困難です。世界各地に散らばる原産地から、小売店に到達するどこかの段階で不当な手が加えられ、販売者自身がそうとは知らずに「純度100%の精油」として販売している場合が現実にあります( 詳しくは基礎知識 〜中級編〜 「消費量が生産量の2倍?(偽和について)」 )。精油選びにおいて第一に大切なことは、ほんとうに自然の植物からのみ得られた、純度100%の信頼できるものを求めることです。


現在、世界中で生産されているエッセンシャルオイル(精油)で、アロマテラピーの用途に使用されるものは100種類以上あると言われています。それぞれの香りは、違った性質や働きをもっています。アロマテラピーでエッセンシャルオイル(精油)を使用する際には、その働きを知ると共に、香りを試してみて、自分の感覚に合ったものを選ぶことが大切です。たくさんの種類の中から好きな香りをみつけることは、アロマテラピーにおける大きな楽しみであると同時に、心身に対してより良い効果を得るためにとても重要です。すこしずつ試しながら、感覚に素直に従って、あなたの精油をみつけてみてください。その香りは心と体を時に癒し、時に元気づけ、より素敵な生活を送るための支えとなってくれるはずです。



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